朝の散歩のとき、高速下の田んぼみちでコンクリート道路を横切るサワガニに出会った。水辺から迷い出てしまったのだろう。このままでは交通事故に遭いそうなので、水辺に戻そうと思った。手でつかもうとしたら、いやがって逃げる。そしてハサミを持ち上げる。ハサミは嫌なので、お尻側からつかもうとするのだが、逃げるのが早い。そこで何かに乗せて移動することにした。周囲を見回したが、板のようなものはない。そこでスイコの葉を使うことにした。スイコはいま盛んに伸びている。葉を2枚取ってカニの進行方向に置くと、うまい具合に乗っかってくれた。それをそっと持ち運んで、用水路のわきの土手に放した。すると彼は水辺にはいかず、土手の土の柔らかいところをみつけて、土の中にもぐりこんだ。ちょっとおどろいた。潜り込み方がうまかったので、いつもそうしているものと見える。長生きしろよ。
