2021/08/29

イアン・ハッキング「言語はなぜ」のP.221に、「ひとつの言語に関する真理の理論は、私に、その言語を用いてある話者が発するいかなる平叙文についても、それを理解させるようにするものでなければならない。私は真理の理論を持つことによって、彼が語るすべての文を翻訳することができる」とデイヴィドソンは考えている、とある。また「このことから、真理の理論とは翻訳の理論である、と言うことができるように思われる」とハッキングは書いている。未熟ながら私見では、このようなことではないと考える。このように考えるのは、人間を平板なものとして扱っており、この思考を推し進めても不毛であると思う。